Italia Trip

Mr.Kのイタリア旅日記 vol.1

2021.05.31
 

みなさんこんにちは。コロナ禍で営業活動や食べ歩きもままならない状況がまだまだ続いていますがみなさんはお元気にお過ごしでしょうか?もう少しの我慢です。しっかりとコロナ対策をしていただき、通常の生活に戻ってきたときには、たっぷりとイタリアを味わい、楽しめるように準備をしておきましょう!

そこで、みなさんのお役に立てたなら幸いと「Mr.Kのイタリアントリップ」をスタートいたしました!

私の半生に及ぶイタリア各地のワイナリーや食材工場などの訪問記からおもしろそうな話題を取り上げてご紹介していきますので、ぜひお楽しみください。

記念すべき第1回目は、2019年7月に訪問したサルデーニャです。
コロナの影響で一昨年の年末からイタリアへは行けてないので、この旅が最新情報ということになります。

では、サルデーニャの旅にご案内しましょう!

2019年7月10日 SANTA MARIA LA PALMA, SARDEGNA

冒頭でも記したように、私はワインの仕入れ・販売業に30年以上携わっていますが、サルデーニャに行くのはこの時が初めてでした。
2019年7月9日、関空から出発したこの旅の一番の訪問先は、サンタ・マリア・ラ・パルマ ワイナリー。
このワイナリーは組合員制度で運営している醸造所で、300軒のブドウ栽培家と数人の醸造家、営業、作業員で構成されている非常にチームワークの良いメンバーで成り立っています。


このワイナリーとの付き合いは、30年近くになると思いますが、サンタ・マリア・ラ・パルマ社という印象は薄く、ほとんどのお客様がARAGOSTAの名前で知っていただいていると思います。
https://www.foodliner.co.jp/producer/431

サルデーニャ島は約24万㎢、人口167万人、8県から構成される四国の1.3倍ほどの島。と言いつつも四国の1.3倍もあるのだから島というイメージではありません。今回、初訪問したサンタ・マリア・ラ・パルマ社は、北の玄関口、ALGHERO(アルゲーロ)にあり、北サルデーニャ地方のブドウだけでワインを造っています。
基本的に白はVermentino(ヴェルメンティーノ)、赤がCannonau(カンノナウ)。
訪問したのが初夏だったので、ブドウ自体はまだまだ堅く、収穫までにはあと1ヶ月半、おそらく8月後半辺りになりそうとの事でした。


このワイナリーは、町が運営しているワイナリーで、私達が良く知るような、オーナーとその家族が代々続いている組織ではなく、定期的に運営陣の顔ぶれが替わり、一定期間任されたポジションをこなしていく、いわゆる組合のような方法で運営されています。


私達が接するのは、ワインメーカー(醸造責任者)、畑の栽培責任者、販売責任者の人達で、中でも最も強い関わりがあるのが販売責任者です。現在の担当者はイゴールというSARDO(サルデーニャ人)でとても親切で気が利く男性です。

以前、日本にも来た事があり、大の日本好き。この仕事がおもしろくて仕方がないみたいで、色々と楽しいアイデアを用意してくれます。こういう運営方法であれば代々続く名門ワイナリーと違い、かなりクールに価格交渉ができたりするので、やり易かったり、わかり易かったりEASY!ではあります。

この時の訪問では、ALGHERO(アルゲーロ)に3日間滞在しました。

当然のごとく、昼と夜はサルデーニャの伝統料理を食べることになりますが、日本人の私達に気を遣ってか、偶然なのか、圧倒的な魚介類のオンパレード。
日本で食べるといくらするの?というくらい大きな伊勢エビがゴロゴロ入ったお皿(パスタだったり、エビ料理だったり)がずらり。


どこに食べに行ってもフレーグラと言われる小さな豆ツブのようなパスタが出てきました。その後、南サルデーニャにも行きましたが、このフレーグラに関しては北も南も関係なく出て来た印象があります。
それから、大きめラビオリのようなパスタで、クルルジョネスというギョーザのようなパスタ。
さらには、ムール貝、トマトソース、薄く焼いたパーネ・カラザウ、手長エビ、いわし。

そして、なんといっても羊の乳から出来るペコリーノ・サルド。人口より羊の方が多いといわれるくらいのサルデーニャなので、朝・昼・晩とこのチーズの出番が多いのは当然のような気もします。

もちろん料理次第で赤ワイン・白ワイン、本当に良く合い、すばらしく美味しかった記憶しかありません。私個人的にはサルデーニャの食事は大好きなパターンであり、イタリアの郷土料理の中でも得意分野でありました。

ALGHERO(アルゲーロ)の思い出としては限りなくきれいな海。ロマンチックな港。その港の近くで食べるテラスのディナー。海を望むワイン畑。古い古い街並み。おいしいワインとおいしい水。
素晴らしい3泊4日のワイナリー訪問でありました。
機会があれば是非また訪れたいですね。