2018年9月8日
カンパーニア州 イスキア島 第2話
イスキア島へはナポリの港からフェリーで約1時間。
到着と同時に島の香りに包まれる。なんとも贅沢な気分。あの時も日帰りだったが半日で島のあちこちを車で見て回ることはできた。
イスキア島についてまず驚いたことは、迎えに来てくれた車が小さなFIATだったと思うが、そこらじゅうぶつけまくりのボコボコの車。大丈夫かな?……が頭をよぎった。
ただワイナリーに着くまですれ違う車のほとんどが、どこかしらぶつけている。特に右側のドア(運転席の反対側)はほぼ100%と言ってもいいくらい当たっている。後でわかったことだが、とにかく道が狭い。多くの道は車がすれ違う事ができない。どちらかがバックで道を譲ることになる。
日本では考えられないほど、この動作が多い。しかしイスキアの人達はこの動作を当たり前のように行っていて、イライラしたり、頭に来ているふうには見えない。
多くの道が山をブチ抜いて作った感じで、山肌がむき出しになっている。早い話、道路脇がボコボコなのである。あれでは夜間走行であれば、運転席の反対側を当てたり、こすっても仕方がない。基本的に外灯もないのである。一度こすってしまえば、諦めがつくのか、修理する事もなく、何度でもと言う事になっていくようだ。
イスキア島は、「ISOLA VERDE」、緑のイスキアと言われる程、青い石が多く見られる。VITO氏が言うには、この石はイスキアと日本にしかない石だと言う事で“MIKAGE”御影石だと言っていた。本当かウソかは調べていない。
ただ本当にきれいな緑っぽい色をしていてISOLA VERDEの由来も理解できた。
イスキア島の思い出として、ケイパースが素晴らしく美味しかった記憶がある。街中に普通に雑草のようにある。そこらじゅうにあるのだ。
ビジネスベースでいうとケイパースは圧倒的にシチリア産が有名だが、家庭で食べられる程度の量、もしくは島のその辺りのレストランで消費する程度であれば、イスキア産で足りてしまう。
現在イスキア島に住んでいる日本人は合計4人。(2019年7月時点)
レストランでシェフをしている男性、そしてその奥様。奥様はイスキア観光協会の仕事をしていて心底イスキア島を愛している。そしてその子供さん。
もう1人は40年以上イスキア島で暮らしている女性。彼女はイスキア男性と結婚してそのままなのだそうだ。すごいな〜と思う。
あっぱれ、イタリアの日本人。がんばれ!