2023年が始まった。(と言ってももう2月。早!)いよいよと言うか、ようやくと言うか、長いコロナのトンネルを抜け出せそうな気がしている。
だからというわけではないが、今年は久しぶりに4月のVINITALYに行く予定にしている。
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2019年を最後に2020、2021,2022、3年間行っていない。
30年以上毎年通っていたVINITALYに3年も行っていないのだが、不思議な事にアッと言う間の3年でもあった。
さぁ今年はどんなVINITALYになるのか、今から楽しみでしようがない。
前回のこの旅日記に書いたPIEROPANの新しいカンティーナ訪問も楽しみだし、付き合いのあるワイナリーのみんなと会場で会うのも、とてもとても楽しみだ。
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今年のVINITALYは4月2日、3日、4日、5日の4日間。
私たちは4月1日に日本を出発しヴェネツィア空港へ。復路もヴェネツィア空港から4月8日発で帰国。ヴェローナやミラノ発着の便はすでに席が埋まっている様子。ただ想像通り飛行機のチケットが相当に高い。大問題だ。以前のように、行きたい時に行くということがむずかしくなった。
たとえば2019年、私はイタリアに80日滞在し、10回程イタリアを往復したのだが、この回数を今のチケット代金に換算したとすれば、とんでもない金額になってしまう。
また、チケット代のみならず、ホテル代、現地での移動費なども考えれば現在は倍以上支払う事になる。これからはその辺りを良く考えた上で渡航しなければダメかも。
ホテルは、VERONA・FIERA(ヴェローナ・フィエラ)VINITALY会場から最も近いHOTEL FIEERに泊まることにしている。本当に近くて、会場から50メートルくらい。入場時は少し遠い正門ゲートまで500メートルほど歩くが、帰りは裏門から出られるので、わずか3分で戻れる。だから20年近くこのホテルを利用している。
それまでは会場から遠い安いホテルを利用していたが、朝、夕の渋滞がひどく(想像を絶する)車の運転だけで疲れた。特に朝、車を停める場所探しも大変な作業だった。 帰りは帰りでほとんどの車が飲酒運転なので殺気立って、クラクションは鳴りっぱなし、割り込みの連続、怒鳴り声、などなど、日本ではありえない状況になっていた。今は近いホテルだからレンタカーを借りずに済むし、好きなだけワインも飲めるし、朝もゆっくりできるので、ホテル代が高くてもこれが正解かなぁと思っている。
また、このホテルがおもしろいのは、宿泊者のほぼ全員がVINITALY最終日の精算時に翌年の予約をするので毎年同じ顔ぶれとなることだ。ほとんどは、ワイン生産者たちで、昔は、あのアンジェロ・ガヤ ファミリーをはじめ、錚々たる人達が泊まっていたが、10年くらい前に宿泊費が大きく上がったので、別のホテルを選ぶ人もいた。
私はVINITALY関係の事をよく書くのだが、ワイン関連の大きなイベント(世界的規模)と言えば一般的にはVINEXPO(ヴィネクスポ)、ProWein(プロヴァイン)が有名だ。VINEXPOは、フランス・ボルドーで開催される大規模なワインイベントであり、ProWeinはドイツ・デュッセルドルフで開催されている。それぞれ40,000〜65,000人の来場者があり世界中からワインビジネス関係、プレス関係の人達が集まる。
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私たちが関係している多くのワイナリーもProWeinにも力を入れているようだ。VINITALYはあまりにも来場者の数が多くなりすぎてお祭り状態になるので、ビジネスにつながらずドンチャン騒ぎで終わってしまうケースも多いようだ。
たとえば2019年のデータを見ると来場者数は4日間で12万5千人。とくに目立つのが若いグループやカップル。デートでワインを飲みに来ていたり、大声で歌っている酔っぱらいからケンカを始めるお兄さんまで、まさにお祭り騒ぎ。
多くのワイナリーからゆっくり試飲もでき、しっかりビジネスの話もできるProWeinに来て欲しいとリクエストが多くなってきたのもわかる気がする。
ではVINEXPOはと言うと、ボルドーで開催されるワインイベントであるため、来場者は圧倒的にフランスワインを目当ての人たちが多いので、イタリアワインの生産者としては、出展する事にあまりメリットを感じていない。 何がどうあれ私たちがVINITALYに行く一番の理由は、私たちはイタリアワインしか取り扱っていない輸入会社だから。
フードライナーはイタリアワイン!!なのだ。
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VINITALYの出店者は約4500社。そのうちイタリア以外のワイン生産者は200社もないと思われるから約4300社がイタリアワイン生産者ということになる。そこからスターの如く現れる素晴らしいワインやワイナリーがあったり、超人気で近寄れないブースがあったり、とにかく毎年ワクワク・ドキドキなのだ。
また、VINITALYのもうひとつの楽しみは、イタリアオヤジ・イタリアマダムの最新ファッションもそのひとつ。とにかく格好いい。
どうしてそんなに格好良く着こなせるのか?もちろんスタイル(体型)もあるのだろうけど、そんな問題ではない。最大の理由は服装への情熱だと思う。ヨーロッパの中でも特にイタリア人はオシャレさんが多い。
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もうこれはイタリア人の血なのだろう。お金をかければ良いと言うものではなく(と、いいつつ彼らはすごくお金をかけていると思う)直感的に着こなしている。とにかく笑っちゃうほど格好良い。それを見ているだけでも楽しい気分になる。
さてVINITALY2023、今年はどうなる事やら。
とにかく私にとっては4年ぶりのイタリアだから、何か新しい驚きが待っている予感がする。いや、きっと待ってるはず。
最初の4日間はヴェローナ、残りの3日間はピエモンテのワイナリーを訪問する予定の7泊9日の旅。毎日続くワインメーカーとの食事会、朝から晩まで飲み続けるワイン浸けの日々。忘れている感覚がイタリアに到着した時点で蘇る気がする。
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人口約25万人のヴェローナに4日間で12万人以上のワイン好きがやってくるわけだから、夜のヴェローナは異常に盛り上がる。これがまた楽しい。
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今まで私はほとんど写真を撮ることはなかったが、今回からはこのMr.Kの旅日記のために、積極的に写真を撮ろうと思っているのでお楽しみに!
ではまた、 Ciao!